我が国の教育は第2次世界大後、機会均等の理念を実現
し、国民の教育水準を高め、経済社会の発展の原動力になり
ました。しかし現在の教育の状況に目を向けると、国民や社会
の教育に対する信頼が大きく揺らぎ、我が国の教育は危機に
瀕しています。
第1に少子化や都市化の進展、家庭や地域社会の「教育
力」の著しい低下等を背景として、我が国の教育はいじめ、不
登校、校内暴力、学級崩壊、凶悪な少年犯罪の続発等、諸問
題に直面しています。
第2に行き過ぎた平等主義による教育の画一化や過度の知
識の詰め込みにより、子供の個性・能力に応じた教育がやや
もすれば軽視されてきました。
第3に科学技術の急速な進歩、経済社会のグローバル化、
ITを基調とした情報化、国際化、少子高齢化等、社会が大きく
変化する中でこれ迄の教育システムが時代や社会の進展から
取り残されつつあります。